サクラ出会い系の裏側
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最近では、サクラの手口は広く知られるようになってきましたが、その裏側となると現在でもあまり知られていないのが実情です。
サクラのバイト募集
一般的にサクラを使う出会い系サイトは、サクラ要員としてインターネットオペレーターと称してアルバイト社員を雇います。アルバイト情報誌には、出会い系サイトの文字も、サクラの文字も一切ないため一般の人が見てもそれに気づくことはまずありません。
サクラのメールシステム
サクラは一般的にメールをする際、PCを主に使用します。そのPCには独自の設定がなされていて、利用者を様々な条件から抽出することができるようになっています。登録したての利用者ばかりを抽出してアプローチメールを一斉に送信したり、利用者のそれまでのメールの履歴を見て好みを推し量り、それに合致する内容のプロフィール設定にしたりメールの内容を利用者が好みそうなもの、返信してしまいそうなものに工夫して送信することができるようになっています。
他にも、現在ではサクラ回避法として広く知られるに至ったため多く利用されることはなくなりましたが、メールの件名に利用者のニックネームを自動で挿入する機能や効率的なメール交換を促進するための定型文が保存できるような機能などが搭載されており、それらを駆使して利用者にサクラメールを大量に送ることができるようになっています。
時には携帯をも駆使する
有料サイトにおいては特にそうですが、出会い系サイトのサクラは“サイトを通じてどれだけ利用者からどれだけメールを受信したか”がその報酬の基準となります。そのため、サイト経由での返信をもらわなければまったく意味がありません。したがって、サイト経由のメールが途絶えることになる、携帯のメールアドレス交換や電話番号交換には一切応じないのが出会い系のサクラの常識でした。
しかし、メールアドレスなどの交換ができない人ばかりだと利用者にサクラ会員しかいないと判断され、退会していく人が続出しました。こうした事態を受けてサクラ出会い系では、専用の携帯電話を用意して時に会員に対して携帯のメールアドレスを教え、そしてその後数通メールの交換をしたりしてあたかも実在する人かのように振る舞うという手口が使われ始めました。
こうしたサクラの手口の進化によって、現在では“メアド交換ができたからといってその出会い系サイトに出会える人がいる”と判断することは難しくなってきているのが実情です。